東京都測量設計業協会が提唱している「基準点インフラツーリズム」の「江戸城南ルート」を歩いてきました。以下のリンク先でルートを確認できます。
- 三等三角点「三番台場」
- 几号高低標「芝鹿島神社」
- 几号高低標「芝東照宮」
- 「日本経緯度原点」
- 几号標石「麻布飯倉狸穴坂上」
- 几号高低標「西久保八幡神社」
- 三等三角点・几号高低標「愛宕山」
- 几号高低標「烏帽子石」・「亀石」
- 「日本水準原点」・一等水準点「甲/乙/丙/丁/戊」・電子基準点「東京千代田」
- 几号高低標「桜田門」
- 几号高低標「大手門」~「江戸城天守台跡・近代測量発祥の地」
海浜公園の脇を通って台場公園まで行きました。
台場公園の手前に「台場地震観測所」がありました。
三等三角点「三番台場」
三角点と東京都水準点、築港測點の3つがありました。
砲台跡
奥のほうには2門分の砲台跡がありました。
AR大砲というのがあったので触ってみました。
砲台跡から若干ずれていますが、この時は日差しが強く、とても暑かったので、リトライはせずに公園の入口に戻りました。
左右に回転できないと不便じゃないかなあという気がしています…。
レインボーブリッジを徒歩で渡りました。
歩道の頭上と脇を車道が通っていました。
先ほどまで居た台場公園です。
レインボーブリッジは長距離な割に、前を向いている限り風景が単調で、徒歩で渡るのは正直キツかったです。
一瞬室内を通る所が2ヶ所ありました。3ヶ所目に入ったと思ったらそこが終点で、エレベーターで出入り口のある階に降りて自販機で水を買い足しました。
几号高低標「芝鹿島神社」
御穂鹿嶋神社という神社の狛犬の台座にあるらしいです。
右側の狛犬の台座に近づいてみると…
ありました。几号高低標を見たのはこれが初めてでした。この後に見ることになる几号と比べるときれいに残っているような気がします。
江戸開城 西郷南州・勝海舟会見之地
記念碑がありましたが、工事中で近づけませんでした…。
しばらく歩いて三田の辺りに来ました。三田には某大学のキャンパスがありますね。
マクドナルド三田駅前店で昼食を済ませましたが、店内は同大学の学生でごった返していました。
几号高低標「芝東照宮」
鳥居の写真です。両脇に停車している車両のナンバープレートを写さないようにしたらこんな角度になってしまいました…。
正面から見て右側の柱の根元に几号がありました。御穂鹿嶋神社のときも正面から見て右側にあったので、そういう規則で彫ってたのかなあ…なんて考えていました。
境内の様子です。
ご神木というのでしょうか、太い木が生えていました。
芝東照宮の裏手にある芝丸山古墳に「伊能忠敬測地遺功表」があるらしいので見に行きました。
「表」というので年表か何かで功績が記されているのかと思いましたが、沖縄を含まない日本地図と説明書きがあるだけでした。
芝丸山古墳に回り込む途中で東京タワーが見えて登りたくなってきました。
東京タワー
東京タワーに寄り道しました。
けっこう近くに見えていたのですが、根元に着くまではそこそこ歩きました。
複数のルートを与えられたときにハードなほうを選んでしまう性格なので、エレベーターでなく外階段を使って、メインデッキまで登りました。
入口右手にある受付で「昇り階段認定証」と塩飴をいただきました。
ペースを落としたらダレる気がしたので、登り始めのやや早めのペースで最後まで登りました。息切れと汗がすごかったです。
メインデッキからの展望です。遠くの山が見えたりするわけではなかったので期待外れな感もありましたが、高層ビル群で凸凹した街並みがおもしろいな~と思いました。
「日本経緯度原点」
ここには以前にも来たことがあります。
この辺りは警官が多いです。
経緯度原点の本体です。
几号標石「麻布飯倉狸穴坂上」
ロシア連邦大使館前の警察官詰所の脇にあるらしいです。
ありました。この辺りはとにかく警官が多いですね。治安が良すぎて退屈しそうですが…。
几号高低標「西久保八幡神社」
石段の上にある鳥居の柱に几号があるらしいです。
この写真の撮影地点の右側が工事中で、ものすごい音(切削音?)がしていたので、写真を撮るだけ撮って早々に立ち去りました。
これまでの2ヶ所と同じように右側の柱を眺めましたが、几号は見当たりませんでした。右側の狛犬の台座にはセミの抜け殻がついていました。
メモをしなかったので確証はありませんが、几号は左側の柱にありました。背景の参道を見る限り左側で間違いないはずですが…。
この几号は彫られていない部分と色が同じなので見つけにくかったですね。
三等三角点・几号高低標「愛宕山」
またしばらく歩いて愛宕山のところまで来ました。愛宕山は23区最高峰らしいです。
最初は愛宕神社への入口がわからず、とりあえず目についた「愛宕山エレベーター」で愛宕山の上に昇ってから神社に入りました。
愛宕山周辺と愛宕神社の境内では工事が行われていて、「出世の石段」としても知られる「男坂」は登れないのかなと思ったのですが、左手の工事現場と右手のビルの間に隠れていただけで通行可能でした。この写真は、一旦裏手の坂から降りて回り込んできたところで撮りました。
左手前の看板の裏には、「出世の石段」の由緒についての説明書きがありました。
1段あたりの高さがそこそこありました。大股というほどではないですが、脚を意識的に持ち上げる必要がありました。ちなみに、「女坂」のほうは工事中のため通行止めになっていました。
目当ての三角点と几号は工事現場の中にあるようだったので、見るのは諦めて次のチェックポイントに向かいました。
几号高低標「烏帽子石」・「亀石」
日比谷公園にある2つの石に几号が刻まれているらしいです。
烏帽子石
「烏帽子石」のほうは目を凝らしてみても几号が見当たらず、植え込みに入ってまで確認するモチベーションもなかったので諦めました。草に隠れていたのかもしれません。
亀石
「亀石ってなんだよ…」というお気持ちになりました。亀の甲羅の形をしている石は見当たらなかったので。
亀石がある心字池に向かう途中に珍しい石が置いてありました。これは「石貨」です。
南極の石もありました。
件の亀石の場所が本当にわからなかったのでggったところ、心字池のほとりにある台形の石を指しているらしいことがわかりました。この写真の奥に見える出っ張った石がそれです。
近づいてみると几号がしっかりと残っていました。人に踏まれる・雨が直接当たる位置にあるのに残っているものなんですね。
「日本水準原点」・一等水準点「甲/乙/丙/丁/戊」・電子基準点「東京千代田」
現着した時には国会前庭がすでに閉まっており、入れませんでした。ここにも以前来たことがあるのでノーダメージではあります。
几号高低標「桜田門」
外桜田門の石垣に几号があるらしいです。この写真の撮影地点から見て右側の柵の中にありました。
几号の部分が平坦に磨かれているので見つけやすかったです。
几号高低標「大手門」~「江戸城天守台跡・近代測量発祥の地」
大手門は閉まっていて入れませんでした。ここでリタイアしました。
大手町駅から帰途につきました。
今日「江戸城南ルート」をコンプリートできなかった理由について考えてみると、愛宕山の工事は仕方ないとして、東京タワーに寄り道して外階段を登ったのと、そもそものスタートが遅かった(11時)ことが挙げられると思います。
今日の11時~14時は特に暑かったので、熱中症対策という意味でも、「北ルート」か「東ルート」を歩くときには早めのスタートを心がけたいと思います。実際、今日は普段の3倍くらいの水分補給をしていて、550mlペットボトルを3本飲み干しました。