Homura's odekake diary

地理と地学と聖地巡礼

仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳 - 2024/08/02-04

大学の登山サークルの活動で仙丈ケ岳甲斐駒ヶ岳に登ってきました。

8/2にテント場に入り、8/3の早朝~昼に仙丈ケ岳、8/4の早朝~昼に甲斐駒ヶ岳に登りました。

YAMAP活動日記:

yamap.com

8月2日

09:46 茅野駅

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立川から特急あずさに乗って茅野駅に到着。
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10:40発の南アルプスジオライナーに乗って戸台パークへ。ジオライナーの停留所はこの写真の奥に行ったところ、エレベーターのそばにありました。

ジオライナーには手荷物預かりサービスがありました。

11:45 戸台パーク

戸台パークにある仙流荘の入口正面に南アルプスクイーンラインの券売機がありました。乗車券には片道・往復などいろいろな種類があるのですが、券売機の脇にスタッフさんが立っていて往復のものを買うように案内してくれました。

12:10発の便に乗車。クイーンラインのほうには手荷物預かりは無いので、ザックは各自が抱えて乗車します。

峠道を進みながら、運転手さんが南アルプスジオパーク関連の説明をしてくれます。中央構造線フォッサマグナなど。

途中、エンジンがヒートアップしてきたので冷房が止められ、窓を開けるように促されました。

13:05 北沢峠
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北沢峠に到着。十数分歩いて長衛小屋テント場に向かいます。北沢峠に着いた時点で4G・5G電波は不通になります。

長衛小屋テント場

小屋で受付を済ませてテントを設営。小屋の近くはほぼ埋まっており、沢の下流側の、小屋から5分ほどかかるところに立てることになりました。

小屋前に水場とトイレがありました。水場は蛇口のものとホース垂れ流しのものが2ヶ所あります。トイレ周辺はそこそこ臭いですが、室内には消臭剤が置かれています。ユニット型の洋式で、色付きの水が少量流れます。

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設営地点付近の様子。写真の右奥に沢があります。小屋で買ったペットボトル飲料を冷やしたりできます。

私たちのグループの近くには二十人ほどの中高生のグループが幕営していました。
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2日の夕食は共同炊事でした。油は使わず、ソースとソーセージの油分でごまかしました。

8月3日

05:15 長衛小屋

4時起床で、前日にパッキングしておいたアタックザックを持って5時に小屋前に集合しました。

05:19 仙丈ケ岳二合目コース入口
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ここから登山道に入りました。登り始めのペースが速く、樹林帯を登っている間にかなり体力を消費した記憶があります。
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7時前には樹林帯の登山道も明るくなりました。天気は快晴です。
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森林限界を超えたところです。
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仙丈ケ岳も超えていませんが、ここからの景色だけでもうお腹いっぱいです。
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富士山です。
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起伏に富んだ山々の中だとすこし異物感があります。

07:19 小仙丈ケ岳
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写真で見た通りの仙丈ケ岳が望めるピークです。
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山頂が見えてきました。小仙丈ケ岳の先は岩場やすれ違いの難しい道がありました。
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イワツメクサ。山頂の近くには高山植物が目立ちます。
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接写できるところにはあまり生えていませんでした。
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こちらはイワギキョウ。

08:33 仙丈ケ岳山頂

標準コースタイムより十数分早く着くことができました。
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山頂標識手前にはオカタイトゴメが生えています。
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人がまばらなうちにソロ写真を撮り合いました。
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いい眺めです。
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雲とその影が同時に見られるのが面白かったです。f:id:tankettetan:20240809210652j:image

マルバダケブキ。下りは馬の背ルートでした。私は下り始めのあたりからトイレの大のほうを我慢しており、心を無にしてひたすら下っていました。

09:27 仙丈小屋

山頂から8分下ったところにありました。きれいに整地された展望台でカレーなどの喫食ができるようです。

10:09 馬の背ヒュッテ

いい感じに休憩できました。

10:32 薮沢小屋

人気が無かったです。

11:57 長衛小屋

甲斐駒ヶ岳には登らず、仙丈ケ岳のみで下山する組は、13:10北沢峠発のバスに間に合うよう大急ぎで片づけをしていました。と言っても、テントの撤収作業は無いので、ザックに荷物を詰めなおすだけです。

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午後はまるごと暇になってしまいました。小屋で300円のコーラを買って飲みました。
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昨晩は6~7人用のテントに7人パーティ中の5人がすし詰めになっていましたが、甲斐駒ヶ岳に登るのは3人のみなのでかなり広くなりました。

本当にやることが無いので昼寝をしました。

8月4日

04:04 長衛小屋

3時起床で、4時に小屋前に集合しました。

05:33 双子山

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見ての通りガスガスです。双子山まではシンプルな急登でした。
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森林限界を抜けたあたり。

06:12 駒津峰
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駒津峰です。

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太陽がきれいな円形に見えて、一瞬月と勘違いしました。f:id:tankettetan:20240810162511j:image

断崖絶壁です。

駒津峰を超えたあたりから、長い鎖場や落石しそうなガレ場が出てきて、ここからが本番という感じでした。
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ガスが晴れてきました。写真のような岩場が一番安心感がありました。
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山頂に近づくと花崗岩由来の砂地を歩くルートが出てきます。
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いくら気をつけても滑りそうで冷や汗ダラダラでした。
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なんとか山頂に着きました。
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ワークマンで適当に買ったこのウェアは悪目立ちしているようなので、白系統のウェアに買い替えようと思っています。
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祠です。「皇紀二千六百年記念」とあります。
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羊羹を食べました。
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残念ながらガスで眺望は得られず……。
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六方石は見ごたえがありますね。すれ違いで渋滞しているのが見えます。
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登りのときは見えなかった北側の稜線がよく見えました。
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ベストショット。
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北側を何度か眺めながら駒津峰へ向かいました。

09:24 駒津峰

下山中に話しかけていただいた40代くらいの方が、甲斐駒ヶ岳を背景に集合写真を撮ってくださいました。

10:01 双子山
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トンボが沢山いました。

時間に余裕をもって撤収するため、双子山からの下りはほぼノンストップで、駆け足気味に下りました。

11:11 北沢峠

前日の仙丈ケ岳と比べてスリリングな箇所が多かった分、北沢峠の車道に出てきたときの解放感がすごかったですね。

11:24 長衛小屋
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テント場まで歩いてきました。

13:10 北沢峠

テントを撤収し、小屋前で軽く昼食を摂ってから北沢峠に向かいました。

13:10発の南アルプスクイーンラインに乗りました。

13:55 戸台パーク

14:55発の南アルプスジオタクシーへの乗り換え待ちで、しばらく仙流荘で休憩しました。

15:15 高遠駅

ここで16:00発の伊那バスターミナル行きのバスを待ったのですが、待合室には空調が無く、めちゃくちゃ汗をかきました。

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座っているよりはマシだと思い、バス停周辺を散歩しました。

16:23 伊那バスターミナル

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伊那バスターミナルから徒歩3分の伊那市駅から電車に乗りましたが、ICカード不可の有人改札で驚きました。2両編成の電車に乗って岡谷で特急あずさに乗り換えました。

まとめ

初のアルプス登山でしたが、仙丈ケ岳では天候に恵まれ、甲斐駒ヶ岳も眺望は劣ったものの登り応えがあり、良いスタートを飾れたと思います。2座とも百名山なのも大きいです。

御岳山・鍋割山・大岳山 - 2024/07/27

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大学のサークルの活動で御岳山・鍋割山・大岳山に登ってきました。そろそろソロ登山をしてみてもいい気がします。

YAMAP活動記録:

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スタート:御嶽駅

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御嶽駅にて08:30集合でした。
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御嶽駅から「ケーブル下」バス停までのバスの待ち時間+乗車時間と、ケーブルカー滝本駅までの徒歩でかかる時間がほぼ変わらないようだったので、滝本駅まで徒歩で向かうことになりました。この見込みは外れて、歩き始めて十数分でバスに追い抜かれました……。

ケーブルカー滝本駅
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滝本駅に着いた時点で汗まみれになっていました。とにかく暑いです。登ろうと思えば登れないことはないのですが、この時期に低山は登るべきではないんでしょうね……。

ケーブルカーで昇った先の御岳平で登る準備を済ませてから出発しました。
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神代欅です。巨木ですね。ド忘れしていたのですが、そういえばヤマノススメで登場していたな、と思い出しました。

御岳山は山頂までの道がすべて舗装されていて、普段着にスニーカーという恰好でも問題なく登れるようでした。高尾山と同じような感じです。

御岳山山頂
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山頂標識は武蔵御岳神社の境内にありました。
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天狗の腰掛け杉です。その名の通り、直角に曲がって上に伸びている枝が印象的でした。

この辺りから7~10匹ほどのハエが体の周りを飛び始めました……。他のメンバーも同様にハエまみれになっていました。

奥の院
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奥の院峰です。小休止中にスズメバチが出たので端のほうに移動しました。
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公共基準点がありました。

鍋割山山頂
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鍋割山山頂に着きました。奥の院峰からここまではそれほど苦ではない稜線歩きでしたが、大岳山方面の道は鎖場や急登が続きました。

鍋割山山頂までの道でもアブやスズメバチが出ましたが、行動中はどうしようもないのでそのまま歩き続けました。

大岳山山頂
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大岳山山頂です。大岳山荘から山頂まで100mを登る道に入ると一気にきつくなりました。この区間の登山道は、等高線に対してほぼ垂直に伸びています。f:id:tankettetan:20240728155313j:image

大岳山の南に広がる稜線群がよく見えました。

昼食前にメンバーから虫除けスプレーを借りて、ようやくハエが寄り付かなくなりました。20分ほどするとまた寄ってきたのですが、それまでに昼食を済ませることができました。
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二等三角点がありました。

このあとは南側の尾根を下って大滝方面に向かったのですが、尾根沿いの登山道の分岐から大滝へ向かう途中で雨が降り始めてしまいました……。

山の中で雨に降られるのは初めてだったのですこし高揚感もありましたが、雷雲だったのでシンプルに危険でしたね。沢沿いの道なので足場の不安もありました。沢の上や岩の間に木製の橋が渡してある箇所がいくつかあって、雨さえ降っていなければ楽しめる道だったと思います。

大滝はまさに「大滝」という感じで、降ってきた雨水を集めて強い勢いで流れ落ちていました。

大滝通過後、しばらく歩くと車道に出ました。大岳鍾乳洞の見学を終えた幼稚園児がカッパを着てバスに戻ってきているのが見えました。大岳キャンプ場には大雨の中でもタープの下でしっかりとBBQをしているグループがいました。
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大岳鍾乳洞入口バス停に着きました。とりあえず下山できてよかったです。バス停に着いて10分ほどで雨は上がりました。

バス待ち

大岳鍾乳洞入口バス停で14:53分発のバスに乗る予定だったのですが、バス停に着いたのは15:05頃で、次発は16:36でした。1時間半同じ地点で待っているよりはマシだということで、運賃の節約も兼ねて、3つ先の木和田平バス停まで休憩を挟みつつ歩きました。
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日光で熱せられ始めた路面から霧が上がっていました。f:id:tankettetan:20240728155255j:image

森の上にも同じ原理でできたと思しき雲が浮かんでいます。分類上は層雲にあたるのでしょうか。

ゴール:木和田平バス停

木和田平バス停で30分ほど待ち、武蔵五日市駅行きのバスに乗りました。このバス停名の木和田平ですが、読みは「きわだだいら」ではなく「きわんだいら」でした。

まとめ

暑さ・虫・雨の三重苦でしたが、初めてレインウェアを実際に着用して雨の中を行動したので、いい経験になったと思います。道中では虫以外にもトカゲやヒキガエル、黒いアゲハチョウを見かけて、自然を感じることができました。

御坂黒岳

大学の登山サークルの活動で河口湖北岸の御坂黒岳に登ってきました。

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YAMAP活動日記:

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大月発の富士急行の車輌が機関車トーマスのラッピング車輌でした。シートもトーマス柄でしたね。
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富士山駅。当然ながらこの時点で富士山にかなり近いので、絵になる写真が撮れます。

スタート:河口湖駅
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河口湖駅に着きました。
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電車が停まっていたのでとりあえず撮っておきました。
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富士山と電車。
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河口湖駅には温泉むすめ「河口湖多佳美」のパネルがありました。帰りに乗った河口湖周遊バスの車内放送がお嬢様言葉だったのですが、ググってみたところこのキャラクターの声優さんが吹き込んだものであるようです。この巻き髪を見れば、お嬢様キャラであることは容易に想像がつきますね。

このあと、河口湖駅発のバスに乗って三ツ峠入口バス停で降りました。

御坂峠
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いきなり尾根上の写真で恐縮ですが、三ツ峠入口から登って御坂峠に着いたところです。御坂峠までの道は比較的平坦で、手を付くような岩場もなくスムーズに登れました。ただ、河口湖駅から羽織っていたウインドブレーカーを着たまま登ったらめちゃくちゃ汗をかいてしまったので、今後服装調整には気をつけたいと思います……。
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茶屋跡です。

黒岳山頂
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黒岳山頂に着きました!……とはいえ周囲を草木に囲まれており眺望がないので、南にすこし下ったところにある展望ポイントへ向かいました。

御坂峠から黒岳山頂までの道は、それまでの道とは打って変わって、手を使って登るような岩場が2ヶ所ほどありました。

展望ポイント
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展望ポイントに着いて富士山を一目見たとき、思わず声が漏れました。富士山近辺の山には登ったことがなかったので、迫力満点の山容が印象深かったです。昼食はここで食べました。

ちなみに、山頂やこの展望ポイントは虫だらけで、そこそこ大きい蜂も飛んでいました。要注意です。虫除けスプレーを使ってもいいかもしれませんが、休憩時にはウインドブレーカーを羽織るようにすれば虫除け代わりになりそうです。

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大迫力です。
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デカい虫がいました。
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山頂には一等三角点「黒岳」が設置されています。
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萌えますね。

山頂標識のところで集合写真を撮り、新道峠へ向かいました。

新道峠 ファーストテラス
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尾根の北側にあるバス停から遊歩道が整備されていて、普段着の観光客が来ていました。黒岳山頂の展望ポイントと同じかそれ以上の眺望です……。まあ、自力で登らなければ得られない感動ってありますよね。
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富士山との写真を撮ってあげたメンバーに自分からも頼んで写真を撮ってもらいました。

このあとはつづら折りの単調な道を下りていったのですが、スギの葉で地面が覆われていて滑りやすかったうえ、倒木があちこちにあったので登りの数倍ハードでした。スギの葉が滑りやすいのは油を含んでいるからなのでしょうか……。

一方、最近用意したハイカットの靴のおかげで、足首を痛める心配をせずにすいすいと下れたのは良かったです。デメリットがあるとすれば、登りは足首が固定されているため歩幅がとりづらいことぐらいでしょうか。

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「西沢川砂防堰堤」です。車道に出たあとはのんびり歩くことができました。

ゴール:河口湖駅
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河口湖の大石公園近辺で流れ解散となったので、メンバーの1人と大石公園を数分間散策したのち、バスに乗って河口湖駅に向かいました。河口湖駅に着いてから大月行きの電車が出るまで時間があったので、ローソン河口湖駅前店の聖地巡礼(笑)をしに行きました。ちゃんと黒幕が張られていましたね。

写真はその近くから富士山を望んだものです。午前中には無かった笠雲がかかっていました。

高尾山

父と2人で高尾山に登ってきました。

先日購入したばかりのハイカットの登山靴(モンベル アルパインクルーザー800)を履き慣らす目的だったのですが、せっかくなので父を誘ったところ同行してくれることになりました。ザックも1ヶ月前に買った30Lの(モンベル アルパインパック30)が未だに未使用だったので、本格的な山に実戦投入する前に使い心地を知っておこうという腹積もりでした。

ルートは登りが6号路~琵琶滝~1号路、下りは5号路~4号路~1号路でした。

YAMAP活動日記:

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スタート:高尾山口駅

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高尾山口駅から清滝駅まで歩き、写真の右手にあるベンチで靴紐を結んだりしました。栄養補給をしておこうということで、売店で栗ようかんを買って食べました。
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清滝駅の左手から6号路に入りました。

琵琶滝
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琵琶滝にはあっさりと着きました。

問題はこの後で、1号路へ抜ける登山道は岩がちな急勾配でした。最近運動不足だという父は、登山歴があるとはいえ脚にこたえたらしく、この道は小休止を挟みつつじっくりと登りました。私も初めて使うハイカットの靴がなかなか足に馴染まず、ぎこちない足どりになっていました。
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1号路との合流点に出ました。ここからはトントン拍子に進んでいきました。

もみじ台
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山頂から富士山を望み、山頂標識との写真を撮ったあと、茶屋で買った山菜おにぎり弁当をもみじ台で食べました。

帰りは5号路経由で4号路から下ろうという話になり、5号路に入ったつもりでしばらく歩いていたのですが、15分後に出会った分岐でもみじ台のさらに先のほうに来ていたことがわかり、もと来た道を引き返すことになりました……。

山頂の奥のほうにある5号路との分岐は、もみじ台側の分岐と合わせてキリル文字の「Ж」のようになっているため、標識に注意しなければ道を間違えやすくなっているようでした。道中ですれ違った数名のグループも5号路と間違えてもみじ台側の道に入り込んでいたようです。山頂に直結している道と5号路との分岐はかなり鋭角になっているため、山頂の外周を円弧状に回る5号路が山頂への道と直交するというようなイメージだと実際の分岐と噛み合わないのです。

みやま橋
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気を取り直して本当の5号路に入り、4号路に抜けて吊り橋のところまで来ました。

4号路では、幅の狭い道に木製の通路が設けられていました。崖側には柵と手すりも付いており、転落事故防止を強く意識しているようでした。

吊り橋を含め、木製の通路の部材がやけに新しいなと思ったのですが、ググってみると今年の1月~3月に改修工事が行われていたということで、3ヶ月前にできたばかりの通路だということがわかりました。
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1号路に出たあとは道が完全に舗装されていて単調な下りでした。勾配はしっかりとあるので膝にこたえましたね。足を斜めに降ろしてカニ歩きの要領で歩くと脚の負担が軽くなるらしく、父や他の登山客がその歩き方を使いながら下っていました。

瑞牆山 - 2024/06/01-02

大学の登山サークルの活動で瑞牆山に登ってきました。

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YAMAP活動記録:

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1日目

スタート:韮崎駅
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韮崎駅に8時30分集合でした。

瑞牆山
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バスに揺られて約1時間、瑞牆山荘に着きました。
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ヤマノススメ サードシーズン」や「ゆるキャン△ SEASON3」に登場していますね。
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「熊出没注意」の看板。
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富士見平小屋へ向かう登山道の途中に視界が開けたところがあって、瑞牆山の山体が見えました。見事な奇岩です。

富士見平小屋
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富士見平小屋に着きました。
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昼食は前日にコンビニで買い込んだ惣菜パンです。メンバーの1人がバーナーとコッヘルを持参するとのことで、カップ麺やアルファ米の類も持ってきていいと言われていましたが、私はカップ麺1個を除いて食糧はすべてコンビニの惣菜パンにしてしまいました。1日目の3食と2日目の朝昼の計5食がすべてパンになりました……。

瑞牆山

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テントの設営を済ませて、瑞牆山に登り始めました。天鳥川を越えたあたりからしばらく沢伝いに登っていく道がありました。沢といっても水がチョロチョロと流れている程度ですが、滑らないよう注意する必要がありました。
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桃太郎岩です。
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無数の木の枝が立てかけられています。
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これはハシゴのある地点の写真です。すこし渋滞していました。

瑞牆山山頂
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登頂しました!

山頂に来るまでに、鎖場を含む岩場をよじ登ったり、沢の飛び石をおっかなびっくりで渡ったりしてきたので、これまでの山行には無かった達成感を味わえました。
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なんといってもこの花崗岩の山塊が目を楽しませてくれます。
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瑞牆山」の標識。
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ちゃんとした標識はこっちのほうですね。私のグループを含め、登山客は皆ここで集合写真を撮っていました。

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自撮りもしました。山頂標識との写真は、集合写真であるため掲載しません。

富士見平小屋テント場
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テント場に戻ってきて、夕食の準備を始めました。シカが近くに来ていました。
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日没後のテントです。テント泊は今回が初めてでした。私のほか2人が寝袋を広げ、20時前後に消灯・就寝しました。

20時に消灯したところまではよかったのですが、午前0時前後に土砂降りの雨が降り、フライが雨粒で叩かれる音に起こされてしまいました……。この時間帯にはヘッドライトの光でテントが頻繁に照らされていたので、他の登山客にとっても想定外の土砂降りであったのだろうと思います。梅雨の時期にテント泊はするものじゃないですね。

2日目
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午前4時に起きました。テント場周辺には薄い霧がかかっていて、かなり冷え込んでいました。防寒着も兼ねてレインウェアを着てテントの外に出ました。

金峰山の山域に雷注意報が出ていたため、5時15分ごろ、リーダーの判断で金峰山行きは中止となりました。安全第一です。

瑞牆山
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7時半からテントの撤収を始め、9時前には下山しました。

ゴール:韮崎駅

韮崎駅周辺にて土産物店を物色したのち、流れ解散となりました。

まとめ

鎖場のある山は今回が初めてだったので、ハイキングから本格登山へステップアップする最初の一歩として、貴重な経験になったと思います。標高2,000mを超えると山頂からの眺めも格別でした。

いっぽう、雨が降ることが予想されるなかでの山行ということで、けっして快適とはいえませんでした。装備も汚れますし……。せっかくテント泊をするなら星空観望などもできたほうが楽しそうなので、またテント泊をする機会があれば晴れの日を選んで行きたいと思います。

関八州見晴台

大学の登山サークルの新歓で、関八州見晴台という山に登ってきました。

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ルートはこんな感じです。

YAMAPの「活動日記」は以下のリンクから確認できます。

yamap.com

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東飯能駅にて西武秩父線に乗り換えました。「夏色プレゼント」が脳内再生されています。

スタート:西吾野駅
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西吾野駅に着きました。今期放送のTVアニメ「終末トレインどこへいく?」の聖地が近いですね。
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高架式でない駅なので、踏切を渡ってから改札を通ります。
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駅前に自販機が2台あるので、飲み水の確保には困らないですね。10時に集合して登山口へ向かいました。
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「森林文化都市」というのはマジだと思います。森林だらけなので。
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登山口に入って十数分、最初の休憩地点に小さな地蔵がありました。

高山不動
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ここを登った先に高山不動という大きな寺がありました。見上げるほどの大きさで、こんな山奥によく建てられたものだと感心しましたね。
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さらに歩いて、関八州見晴台入口まで来ました。

関八州見晴台
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登頂です。
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自撮りもしました。
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生越10名山の1座に数えられているようです。
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先月登った武甲山大菩薩嶺のいずれとも違って、関東平野全体を広く見渡せる景観が素晴らしかったです。武甲山秩父盆地大菩薩嶺甲府の山々を望めますが、いずれも私には地縁のない地域でした。いっぽう、関八州見晴台からの眺めには、新宿の高層ビル群や高尾山が含まれています。自分の生活圏を遠く高いところから見下ろすというのはなかなか新鮮でした。
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超横長のパノラマという感じでした。写真に収めるのは至難の業だと思います。
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下山が始まりました。今日の登山ルートは車道に出入りする回数が比較的多かった気がします。
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遠くに富士山が見えました。
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中央に白いシルエットが見えます。

顔振峠
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顔振峠に着きました。
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顔振峠の由緒についての説明板がありました。
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あまり山頂という感じはしませんでしたが、ちゃんと山頂標識が立っています。
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このあたりからの眺めもなかなか良いものでした。
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右手にこのような景色を望みながら降りていきます。
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下りは車道を歩いている時間が長くてすこし味気なかったですね……。
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白い花の群落がありました。植生について勉強しておくと登山の楽しみが倍増しそうですね。
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吾野の住宅街まで降りてきました。西吾野駅に着いたときから予想はしていましたが、飯能駅前の街並みと比べるとかなり田舎っぽい景観です。

ゴール:吾野駅
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吾野駅に着きました。この駅は「終末トレインどこへいく?」にバッチリ登場していますので、本稿も聖地巡礼の記事に含めようと思います。
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ちょうど5時間ほどかけて約12kmを上り下りしてきました。登山道のところどころに、天覧山で見たような「秩父中・古生層」とか「秩父層群」と呼ばれるチャートの岩盤が頭を出していたのが印象的でしたね。次回以降の山行では事前に地質図を眺めておくといいかもしれません。

延長戦:飯能
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家に直帰するには早すぎる時間帯に解散したので、飯能に寄り道しました。
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タイムズマートさんでアイスクリームを買いました。おいしかったです。

基準点インフラツーリズム「江戸城東ルート」

東京都測量設計業協会が提唱している「基準点インフラツーリズム」の「江戸城南ルート」を歩いてきました。以下のリンク先でルートを確認できます。

www.survey-tokyo.com

富岡八幡宮

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境内でイベントが行われていました。
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鳥居の写真を撮るとき、社号標を写すために斜めから撮るか、正面から撮るかでかなり迷うんですよね……。

伊能忠敬

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鳥居をくぐると、すぐ左手に伊能忠敬像と三等三角点「富岡八幡宮」が見えます。

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説明板です。

三等三角点「富岡八幡宮f:id:tankettetan:20240511214609j:image

三等三角点「富岡八幡宮」です。
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世界測地系の採用を記念して」とあるので、少なくとも、改正後の測量法が施行された2002年以降に設置された三角点であるようです。
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ここまで船が入ってこられるんですね。

永代公園

三等三角点「二ノ橋」
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永代公園という細長い公園の中に、三等三角点「二ノ橋」がありました。
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狭い敷地に無理矢理造った感が否めなかったですね……。

永代橋
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永代橋という橋の手前まで来ました。
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説明板です。現在の永代橋は1926年に架けられたものであるようですが、「永代橋」の名を持つ橋は1698年から存在していたようです。歴史がある橋なんですね。
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隅田川沿いの遊歩道に降りて、橋全体を撮ってみました。
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反対側には月島地区のタワーマンション群が見えます。
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「船員教育発祥之地」。

霊岸島

一等水準点「交無号」
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霊岸島のあたりまで来ました。
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一等水準点「交無号」です。名前がかっこいいですね。
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「一等」水準点というのに特別感があったので、ここぞとばかりに猪瀬舞のアクスタとツーショットを撮りました。
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説明板です。「交無号」という名前の由来についても書かれています。

霊岸島水位観測所・量水標跡

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海岸沿いをすこし歩いて、霊岸島水位観測所・量水標跡があるところまで来ました。
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説明板です。交無号のところにも書かれていましたが、霊岸島水位観測所での観測結果をもとに日本水準原点の標高が決定されたんですね。

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量水標跡です。
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こちらは水位観測所。
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反対側からも撮りました。観測室は斜方十二面体という形をしているのだそうです。
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かっこいいですね。

 

ちょうどいいと思って、芳文社が実施している『てくてくっ!秘密リサーチ』第1巻刊行記念の抽選キャンペーンに応募するための写真を撮りました。

堀部安兵衛武庸の碑
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ルートマップに載っていたのでとりあえず来てみました。
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説明板です。特に見どころも無かったので、早々に立ち去りました。

日本橋
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日本橋の上まで来ました。

日本国道路元標

車道の真ん中に日本国道路元標がありました。もちろん近づけないので、歩道から3倍に拡大して撮りました。

橋を渡った先に、日本国道路元標にまつわる種々の構造物が置かれた広場(?)がありました。中央にある背の高い街灯は「東京市道路元標」です。

道路元標のレプリカもありました。

三浦按針屋敷跡

この石碑のためだけにこぢんまりとした空間が確保されていました。

几号高低標「一石橋迷子しらせ石」

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ようやく几号高低標にお目にかかれます。
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「迷子しらせ石」。江戸末期、非常に賑わっていたこの地域では迷子が頻発したため、迷子の特徴を記した紙を貼りだす掲示板として、地元の有力者が町奉行に設置を要請したのだそうです。同様の構造物が湯島天神浅草寺、両国橋などにあったそうですが、いずれも震災・戦災により破壊されたため、現存するのは一石橋のこの「迷子しらせ石」だけなのだそうです。

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几号高低標がくっきりと残っています。江戸時代に造られたものを見たのは、今日はこれが初めてですね。関東大震災東京大空襲を経てもなお破壊されずに現存しているのはなかなか奇跡的だと思います。

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こういう空間が好きです。

将門塚

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ルートマップに載っていた将門塚です。私は弁証法唯物論を信奉しているので、とくに気に留めることもなく通過しました。冒頭の神社を出入りするときも、神道への信仰を実践している人々への敬意を表す意味を込めて一礼はしましたが、信仰心は1ミリもありません。

几号高低標「大手門」
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大手門の几号です。入場時に手荷物チェックがありました。
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ややわかりづらいですね。

江戸城天守台跡
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大手門をくぐったあと数分間歩いて、江戸城天守台跡のふもとまで来ました。

几号高低標「天守台」
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1つ前の写真に写っている石垣の、左側の面の右下に几号がありました。

三等三角点「本丸」
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天守台の頂上から上蓋だけ見えました。

総括

去年の8月に歩いた「江戸城南ルート」は未完に終わったので、今回は完走できて良かったと思います。

tankettetan.hatenablog.com

江戸城南ルート」に含まれている愛宕山は、去年の8月には愛宕神社境内で大がかりな工事が行われていたのですが、今年の3月に工事は終わっているはずなので、また行きたいですね。愛宕山は東京23区の最高峰なんですよ。

江戸城北ルート」はまだ歩いたことがないので、何ヶ月後になるかわかりませんが、暇な週末に歩いてみようと思います。