多摩ニュータウンに詳しい方にお誘いいただき,多摩ニュータウンを歩いてきました.
前哨戦
文学部入試の日に明大前駅で乗り換えて,京王永山駅に向かいました.リュックに早大のラバストを付けているのでかなり害悪ですね…….
多摩川を高架橋で通過しました.水面がきれいですね.
京王永山駅に着きました.
当日は複数人で行動したのですが,京王永山駅に到着した時点では集合時刻まで30分ほど時間がありました.せっかくなので,駅周辺を散策してみることにしました.
「クリナード永山」という商業施設の脇を通って,小田急永山駅の遠景を撮った写真です.
歩道橋の反対側には,何やら広い更地がありました.この歩道橋は「やすらぎ橋」というらしいです.
さらに歩いて,右手に街を一望できる道まで来たところで,遠くに富士山を見つけました.
このように遠くに山々が連なっているのが,多摩地域の景観の特徴の1つであるように思います.都心のほうではどこを見てもビルかマンションしかありませんからね.
先日,ヤマノススメの聖地巡礼で飯能市を訪れたときには,天覧山から富士山を眺めることができなかったので,山に登らなくても見えるものなのかと拍子抜けすると同時に,かなり気分が高揚しました.
先ほどの道を一旦引き返してきたところで撮った写真です.このように高低差の大きい街並みが,丘陵地である多摩地域の特徴の1つであるように思います.
このあと,駅方面に引き返して,反対側を見て回りました.
駅の出入り口のすぐそばから撮った「クリナード永山」です.
駅の反対側に出て最初に目についたのは,「プラザ永山」の建物です.ハイフン付きの番号が振られており,当該の建物は「1-3」でした.
通路をすこし歩いて,駅の出入り口方向を撮った写真です.高架駅なので当たり前ですが,地上2階の高さに出入り口が設けられ,商店街と接続されています.
当該の通路はアミューズメント施設が入った建物へと続いていました.中央に見える緑色の看板はそこに入居している銭湯のものです.
「竹取の湯」というらしいです.銭湯なるものを普段ほとんど見かけないので,かなり興味をそそられました.
広い通りの上のところまで歩いてくると,左手に日本医科大学という大学の病院が見えました.同大学の施設と思しき建物と歩道橋で接続されているのがおもしろいですね.
スタート:京王永山駅
集合時刻が近づいてきたので,京王永山駅構内に戻り,事前に伝えられていた服装の人を探して話しかけました.例によってTwitterの画面を見せ合うコミュニケーションが発生しました.
全員の自己紹介が済んだあと,諏訪2丁目方面に向かって歩き始めました.
諏訪2丁目
傾斜地に段状に建てられた建物が目を惹きました.
しばらく歩いて,2階建ての建物に様々な商店が入居している場所に来ました.商店街……と言いたいのですが,1階のほとんどにシャッターが降りていました.いわゆるシャッター通りです.端に入居している和菓子屋さん(?)は営業していました.
送電線の下を通りました.自分が電気電子工学科でパワエレをやっている世界線を妄想しました.
見ろ,車がゴミのようだ!
比較的大きい商業施設があるところに来て,上述の多摩NTに詳しい方から解説をいただきました.ネタバレになってしまうので,その内容は本稿では割愛します.膨大な文献調査・フィールドワークの成果にタダ乗りさせていただいている感覚がありました…….
ひときわ背の高い建物のふもとに,色々な個人商店が入居しています.
これらの事業者のうち,2件ほど特徴的な店舗があったのですが,ここではその説明は割愛します.
べらぼうに安い自販機です.100円を切っているのを見たのは初めてではないと思いますが,それでも人生で数回程度です.
このように,およそ6回建ての白い建物がほぼ等間隔で並んでいました.
瓜生緑地というところを歩道橋で通過しました.通学路の途中にこういう水場があるとエモくて良いと思います(サブカルくん).
貝取北公園という公園の出入口にあったゴミ箱(?)です.草が生えています.
さらに歩いて,車道の直上を歩道橋で通過しました.この車道は上下に波打っているのが伝わるでしょうか.
「貝取さんぽ道」という道を歩きました.ところで,「貝取」という地名の由来はどのようなものなのでしょうか.貝化石が出土したんですかね.
「3-3-4」の番号が振られた建物がありました.みんな喜んでいました.
エモすぎます.
医者村橋という橋を渡りました.橋の先には歯科医・内科医などが集積した地区がありました.
このあたりには5回建ての茶色い建物が多かったです.
落合
恐竜橋という橋を渡ったところでまた解説をいただきました.
高級住宅街っぽさが出ています.
宝野公園という公園に来ました.街路樹の延びる先に富士山が見えますが,同行者の方のご指摘によれば,この公園は富士山をランドマークにすることを目的に設計されたのかもしれないとのことでした.
見えてはいるのですが,先っちょしか見えていません.
エモあるよ(笑).
公園を通り抜けてしばらく歩くと,非常におもしろい造形のスロープが歩道橋から見えました.バリアフリー設計なのでしょう.この写真を撮った時刻は1200で,このあたりからだんだんと暖かくなってきました.
鶴牧東公園という公園に来ました.この丘はWindows XPのアレに似ているらしいです.
全員で登頂しました.頂上から街を見渡してみると,各地区の建物の階数・塗装がほぼ統一されているのがわかります.これってヤマノススメですか?
どこを見ても高低差を感じさせる景観が広がっています.非常に楽しい街歩きです.
多摩センター
多摩センターと呼ばれる地区に来ました.
パルテノン多摩
上の写真に写っている建物は「パルテノン多摩」です.建物の中で各自休憩をとりましたが,「パルテノン多摩ミュージアム」という施設で企画展「多摩ニュータウンノ色」が開催されており,非常に興味深かったです.
常設展のほうにも多摩NTの地形・地質についての展示などがありましたが,すべてを隈なくチェックする時間はありませんでした.次回来訪時にはすべての解説文に目を通したいと思います.
階段の上から多摩センター駅方面を写した写真です.駅周辺は多少賑わっているのがわかります.
このあと昼食を摂るための店を探すことになり,駅前の商店街を歩きました.
イトーヨーカドーの店舗がありました.
多摩センター駅周辺には大規模な商店街が立地していました.この写真の奥のほうにはサンリオピューロランドが見えます.駅周辺が賑わっていたのは同施設の集客効果の影響もあると思います.
日高屋で辛いラーメンを食べました.写真のラーメンは640円でした.出先で均質な食事を求めるなら,700円以上かかるマック等に行くよりも日高屋に行ったほうがいいのかもしれません.
「京王多摩中心」,「社会主義核心価値観」の"社会主義核心"の部分にちょっと似ている気がします.こじつけすぎかな.
京王堀之内駅
へんなオブジェがありました.このあたりの地区に関する詳しい解説をいただきましたが,本稿では割愛します.
せせらぎ緑道
「せせらぎ緑道」という親水空間の歩道を歩きました.
入口周辺は両岸を舗装されており,味気ないなと思いました.
せせらぎ緑道の「中間」地点に説明板がありました.
非常にえっちだと思います.
別所お月見公園という公園のあたりからは,自然に近い景観を演出する工法に変わっていました.
大きな池がある広場に出ました.
長池見附橋
長池見附橋という橋のふもとまで来ました.この橋についても解説がありましたが割愛します.
こういう構造物は真正面から撮りたくなります.
橋の下を通り,階段を登って,さらに奥に進みました.この写真の中央下に写っている円形のところ,ファンタジーアニメで魔法陣が展開されそうな造形ですよね.
長池公園
このあたり一帯は長池公園という公園の敷地であるようです.
バードウォッチングができるようです.『しあわせ鳥見んぐ』,また買えてないんですよね…….バードウォッチングは,6x30の双眼鏡は持っているので始めようと思えば始められます.
「雑木林トレイル」というのがあるらしいです.
これってヤマノススメですか??
長池ネイチャーセンターという施設に来たところで小休止しました.養護施設が併設されていた気がします.
館内には多摩ニュータウンのジオラマや,当地に生息する生物の標本,川魚の入った水槽などがありました.
公園から出てきてしばらく歩き,別所坂公園という公園を通過しました.このあたりは高層の建物が多かったです.
南大沢駅
南大沢駅に着きました.ここでも解説をいただきました.
駅前にはバスロータリーがあります.
有名な事業者が多数入居している大型の建物がありました.
私の記憶の限りでは,この写真は,先ほどの写真と同じ建物の内部を写したものであるはずです.中心が吹き抜けになっていました.
このあと,近くにあるおもしろい構造物をご案内いただきましたが,本稿では割愛します.
私は電車のオタクではないのですが,こういう線路はカッコいいと思います.
東京都立大学の南大沢キャンパス前に来ました.指で「都立」の2文字を隠して撮ったり,早大の学生証と一緒に撮ったりして遊びました.
国公立大学の前期入試が近いので,入構制限について伝える立て看板が置かれていました.
やはり高層の建物が多いですね.
鑓水
鑓水地区を歩きました.この写真に写っている道路には歴史的コンテクストがあり,それについての解説をいただきましたが,本稿には掲載しません.
各自感想・意見を交換してから解散しました.バス停「水甫緑地」からバスに乗車し,南大沢駅に戻りました.
ゴール:南大沢駅
南大沢駅前で月を撮りました.日没が近く,空がやや暗くなっていたので,地球照も若干写っています.
謝辞
本稿に掲載した多摩NTの様々な景物は,冒頭にてご紹介した方の文献調査・フィールドワークの成果なしには見ることができなかったものです.この場を借りて深くお礼申し上げます.